身近になった印刷、業者によってはWordで作成した文書でも原稿に。

2016年04月23日

プロのDTPは大量印刷向き、プリンタ印刷は割高

私たちが普段見ている印刷物の大半は、現在、DTP(デスクトップ・パブリシング)によって原稿を作り、オフセット印刷機で印刷しています。この方法は、品質の高い印刷物を低コストで作成できるメリットがあり、現在の印刷物制作の主流となっています。おおむね1万部以上の印刷物は、この方法が結果的に一番安く仕上がります。しかしながら、小さな会社や商店では、少部数でよいので質の高い印刷物を作りたいというニーズがあります。従来、このような時に多く使われており、今でも主流と言えるのが、一般的な事務用パソコンと、オフィス用プリンタを利用した印刷物制作です。DTPは、専用のパソコンやプロ用のフォントなどを揃えると100万円以上の初期費用が必要になります。オフィスで経理やメールの送受信に使っているパソコンで印刷物が作れれば、初期費用を抑えて印刷物を作ることが可能です。この方法は、おおむね100部以下の印刷に有効です。しかしこの方法にも弱点があります。オフィス用のプリンターは印刷に時間がかかるほか、インク代も嵩みます。問題は数百部程度の印刷や、たまにしか印刷を必要としない場合です。どうしたらよいのでしょうか?

WordやExcelで作った原稿でも大量印刷は可能

意外に知られていないことですが、印刷工場の中に、オフィスアプリケーション=WordやExcel、一太郎など=で作った文書データを元に、オフセット印刷を受け付けている事業者があります。この方法ですと、本格的なDTPの設備が不要で、普段オフィスで使用しているパソコンで原稿を作ることが出来ます。難点は、やはりプロのデザイナーやDTPオペレータの作業に比べると、精密なレイアウトは難しく、また、フォントがパソコン向けのフォントになるため、プロの使う美しいフォントは利用できないことです。しかし、印刷はレイアウトやフォントが全てではありません。例えばデジタルカメラで撮影したインパクトのある写真があれば、インパクトのある印刷物は比較的容易に作れます。何より、お客様はレイアウトやフォントを見るために印刷物を受け取るのではありません。そこの記されている情報そのものが重要であれば、多少素朴な印刷物であっても、十分受け入れてもらえるものです。オフセット印刷ならプリント作業が外注化出来るため能率が良いほか、印刷費用もおおむね1000部以上では、プリンタに比べて大幅に安い単価で印刷が可能になります。

数百部程度の印刷はオンデマンド印刷を検討してみよう

それでは、1000部に満たない、数百部前後の印刷の場合は、どうしたらよいのでしょうか?その答えは「オンデマンド印刷」です。印刷業者の中には、オフセット印刷に比べて基本料が安い「オンデマンド印刷」の設備を持っている業者があります。オンデマンド印刷というのは、印刷機とプリンターの中間的な性質をもつ印刷機を使う印刷です。オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いは、印刷にあたって「製版」を行うか否かの違いです。オフセット印刷は製版費用がかかる一方で刷りの単価が安く、オンデマンド印刷は刷りの単価が若干高くなる反面、製版費用がかからないため、少部数の印刷でも費用総額を抑えることが可能です。オンデマンド印刷を行う場合であってもデザインに特にこだわりたい場合にはデザイナーやDTPオペレータに作業を外注する必要がありますが、それほど品質にこだわらず、数百部前後の印刷物を早く安く制作したい場合には、Officeアプリケーションを受け付けてくれるオンデマンド印刷の業者を探してみてください。オンデマンド印刷なら、プリンタ印刷より能率的に、早く美しい印刷物を制作することが可能です。

最近の家庭用プリンターでは封筒印刷が可能です。用紙挿入向きには気を付けましょう。また、印刷の精度については、プリンター会社は補償してくれません。封筒紙が自社製ではない(=動作保証外)だからです。